TGAに関する私見をまとめてみた。
TGAはもともとはドラクエ研究会としてdqmaniac氏によって設立されたサークルである。
大まかなコンセプトとしてはゲーム好きな連中が集まる会を作ろうというものだが、
活動に関しては徐々にその幅を広げてきている。
基本的には大学の昼休み時間や休日を使っての会合がメインの活動となっている。
ここでゲームに関する雑談を交えながら互いの親睦を深めていくことが多い。
話題は最近の新作の動向、自分の遊んだ作品の感想や意見交換、攻略に関する情報、いわゆるやり込みプレイに関する情報など。
携帯ゲーム機で実際に会合中に遊び、その作品に関して論じることなども最近では多い。
そして、ただ集まって遊ぶだけにとどまらず、
そこからゲームという題材で面白いことをしてみよう、というのがこのゲー研では一つのトピックとなっている。
その例としてあげられるのが学園祭での企画と会誌作成である。
学園祭では、ただ遊んで楽しいゲームではなく、見て楽しいゲーム、考えて楽しいゲーム、という面に注目している部分が多い。
TGAではゲームという題材を扱いつつも、実際に客にゲームを遊んでもらうような事に重点を置いている企画は半分程度。
見て楽しむ、といういわゆるパフォーマンスや展示企画、考えて楽しむ、実演会の演目等が半分の比重を占めている。
パフォーマンス等を行うとなるとやはりそのゲームに関する知識や技術が問われることとなる。
ただ遊ぶだけではない、研究会という側面がよく表れているということにおいて重要な題材となっている。
会誌作成においても、一つの作品についていったい何が面白いのか、いったい何を意図して作られたのかを考え、
より多くの人に良い作品や悪い作品を知ってもらおうと訴えかけるレビュー記事に始まり、
一つの作品でいったいどこまで遊びつくすことができるのか、各種やりこみプレイなどに関する記事など、
ただ表面的に遊んだだけでは分からないゲームの奥深さを知り、それを表現する重要な題材といえるだろう。
そして、TGAではその他にもゲームに関する小規模なイベントを開いたり、攻略サイトへの情報提供等もしている。
ゲームを通じて仲間と何かをしてみたい、ただ遊ぶ以上のことをしてみたい、それがTGAの活動目的となるのである。
TGAの面白いところは、やはりただ遊ぶだけの仲間ではないというところに尽きる。
ゲームについてそれがいったいなぜ面白いのか、なぜつまらないのか、そういった部分を理論的に考えていける人たちの集まり、
そこがTGAにいて面白いといえる点だろう。
学園祭の観客との各種交流会においても、ただ対戦するだけでなく、その内容についていろいろと論じたりするなど、
ただの遊び以上の何かを見出す事で、ゲームの面白さをより広げていける。
また、企画や会誌作成などを通して仲間とのコミュニケーションも楽しめる。
そして自分と違う見方をする仲間の意見から、普段は見向きもしていないような作品に新たな面白さを発見できるというのも、
TGAの面白さの一つとなっているだろう。
TGAに入るには新歓時期の会合に顔を出すのが一番良い。
特に会費を取っているわけでもないし、手続き等も特にいらない自由なサークルなので、その部分は敷居が低い。
ただ、うちのサークルは基本的にコンシューマ機でリリースされている作品やアーケード作品がメインであり、
PC系の作品は取り扱っていない。良い作品であればコンシューマ機に移植されているのがほとんどなこと、
が理由だろうか。現にPCでしかリリースされていない作品に関してはほとんど話題には上がらない。
入る時にどれだけの知識が要されるか、ということだが実際のところあまり幅広い知識は要求されていない。
むしろ入ってからどれだけ広げていけるか、のほうが重要と言えるだろう。
上級生からいろいろな作品の話題が出てくるが、それについて少し調べる、などするようになっていくので、
いればいつの間にか知識が広がっていることが多い。なので、RPG系しかやってない〜などという人でもしっかりやっていける。
ゲームスキルに関しても、やっていくうちに身につくものがほとんどなのであまり気にする必要はない。
現に筆者も入るまでは各種制限攻略や高度なタイムアタック等はしたことがない。
また、新歓時期を逃しても、Webの連絡先などから聞いて、昼休み等の会合に顔を出せば十分輪の中に入っていけるので、
時期が遅れてもあまり気にする必要はない。
とにかく、TGAの空気に溶け込めるかどうかが一番大事だ、ということである。