はい、唐突に始まったこのページですが、ここでは2009年末にいろんな意味で話題になったゲーム、
戦極姫〜戦乱に舞う乙女達〜
を解説していこうと思います。更新ペースはランダムなのであしからず。
システムソフトαというメーカー開発の戦略SLGです。
システムソフトαは主に戦略SLGゲームの開発が得意なようで、大戦略シリーズ、天下統一シリーズ、ティル・ナ・ノーグシリーズあたりが有名なようです。
内容は、簡単に言うと「日本の戦国時代の歴史SLGのキャラを萌えキャラに置き換えたもの」です。
武将に仕える軍師となって、天下統一をすることが目的になります。
織田信長をはじめとする著名な武将達を無理やり萌えキャラ化させているというなんとも罰当たりなゲームです。
テキストが下に出て、立ち絵のキャラがこまごまと動くようなよくあるギャルゲーっぽいADVパートもあります。
しかし、ゲーム序盤や行動ポイントを消費してのイベントコマンド実行で発生するだけで、メインはSLGパートです。
ADVパートは全体の10%以下なのであしからず。
また、基本的にいわゆる〜キャラEDは最初に選んだ武将のEDになり、メインに選べない武将のED等は特に用意されていないです。
一応モブ武将でない特別なキャラ絵を持つサブキャラ武将にはイベント等が用意されている場合があります。
このゲームのSLG部分は主にシステムソフトが開発した「天下統一advance」というゲームのほぼコピペとなっているようです。
そのため、適当にやっててもクリアできてしまうような難易度にはなっていません。普通に10時間ぐらい進めたところで詰む可能性もあります。
ただ、コツのようなものが存在し、それをつかめれば難易度自体はそれほど高くはありません。
また、最初の武将で誰を選ぶかで若干難易度が変化します。
このゲームにはPC版、PSP版が存在します。このゲームは基本的にPC版の移植です。
違いとしては、イベントの一部削除(基本的にアレなイベントがない)、更新フェイズの天災の追加、武将の追加があります。
PSP版とは仕様がほとんど同じですが、最初に選べる武将が1人違います。
なお、PC版の戦極姫2はこのPS2版の修正版といわれてます。
このゲームは、PC版の頃からバグ、グラフィックやシナリオのクオリティの低さなどが話題になっており、
このPS2版はさらにバグの数が増えたため、2009年でも史上稀に見るクソゲーとして注目を浴びました。
それだけでなく、いろいろとユーザに配慮の足りない部分が多く、ストレスの溜まるつくりであったことも影響しているようです。
攻略Wikiがあります。データ重視です。
なお、PC版と中身はほとんど同じため、PC版の攻略Wikiも参照すると分かりやすいです。
ここでもいろいろ解説をしていく予定です。
公式のサイトにもゲームシステムの紹介があります。ここはトップページで大音量BGM&音声が流れるクソ仕様なので注意。
何を言っているんだお前は
ここではゲームの流れについて説明します。
このゲームの目的は、天下を統一することです。
その条件は、ある決まった特別な地域を支配すること、支配した地域が十分繁栄していること、武将としての名声を持っていること、の3つです。
基本的には自分の領土を拡大していくことで達成できる条件なので、要は日本をとにかく支配しろということです。
また、これに加え、自分が仕えている武将のイベントをすべて見ていると真のEDを見ることができます。
なお、この3つの条件を満たさなくとも、全国を支配下に置くことでもクリアになります。
まずは最初に自分が仕える武将を5人から選択します。
選ぶことの出来るのは、織田信長、上杉謙信、毛利元就、島津義久、伊達政宗の5人です。
なお、1周クリアすると武田信玄も選ぶことが出来ます。
さらに、隠しでADVパートなしで他の武将も選択できる群雄モードもあるそうですが出る前に挫折したので詳細は不明です。
武将を選択したら、ADVパートでオープニングを見つつ、最初は自国の統一を行います。
自国の統一が完了するとオープニングムービーが流れ、以降は他国への侵攻を始めていきます。
このゲームは1つの季節が1ターンとなって進んでいきます。ターンの流れは次のようになっています。
どの大名家から行動するかは各ターンごとにランダムで決定されます。
政略フェイズと作戦フェイズで見たときの敵の配置が違う場合は自分より後に敵が動いたためです。
それぞれの国や大名家にはパラメータがあります。
一つの国にはいくつかの城があります。その城をおおよそ80%以上制圧(城レベルにより多少前後)するとその国を支配したことになります。
要は城を攻めて国を支配していけばよいということです。
城を攻めるには、攻めたい城に隣接している自分支配の城に武将を置いておき、作戦フェイズで攻撃するよう命令を出します。
これを繰り返し、領土を拡大していけば、クリア条件が達成されます。
まずはランダムイベントが処理されます。
地震や旱魃、疫病などの天災により国や兵のパラメータが減少したり、高山発見や南蛮船渡来などにより国や兵のパラメータが上昇したりします。
詳しくはWikiページなどを参照。
次に、一揆、一向一揆、叛乱の判定が行われます。
一揆を起こされるとその国の町規模や石高が減るほか、威光が減ってしまう場合があります。
一向一揆はさらに起きた国の城がのっとられ、独立勢力のユニットが出現する場合があります。
クリア条件に影響するので住民感情はなるべく高めに保つようにしましょう。
忠誠の低い武将が叛乱を起こすこともあります。叛乱を起こすと、最も石高の高い国の城のどこか一つがのっとられます。
その後、ランダムで武将が各地に出現します。自分の支配している城に出現した場合、雇うかどうか聞かれ、雇うと自軍ユニットとして使うことが出来ます。
そして、各国からの収入と自軍維持の支出が行われます。
収入は支配している国の町規模によって決定されるほか、秋の場合は石高に応じた追加収入が入ります。
ランダムイベントで豊作だと石高収入は増加し、凶作だと逆に石高収入は減少します。
自軍維持の支出は、各武将に定められた俸禄、トータルの兵の数、支配している城のレベルに応じて行われます。
足りない場合は城のレベルが落ちたり、兵の数が減ったり、武将の忠誠度が下がったりします。
兵は戦闘に必要なのでともかく、無駄に武将をたくさん雇ったり城を普請しすぎたりしないようにしましょう。
ここでは4つの行動を取れます。
兵コマンドは、武将のいる国で、その武将に兵を与えることが出来ます。鉄砲購入は、武将に鉄砲を与えられます。
兵を雇う場合と異なり、買える数は全体で常に一定になっています。
最初のうちは100丁しか買えませんが、ターン数が進むと買える数が500丁まで増えます。
鉄砲は合戦時に遠距離攻撃が出来るほか、攻城戦でも攻撃力が上昇します。
ただし持たせすぎると攻撃力が低下する場合があるので注意。
兵の数より多い数の鉄砲を持たせることはできません。
…が、これにもバグがあります。
俸禄コマンドは、武将の俸禄値を上げ、忠誠度を上げることが出来ます。
武将は行動をさせればさせるほど忠誠が下がるので、低くなってしまったらこのコマンドで回復するとよいでしょう。
目安として5以下でメインに戦闘に参加させているような武将にはなるべく実行しておくとよいです。
俸禄はその武将のパラメータとして設定されており、その大きさに応じた維持費が更新フェイズに軍事金から引かれます。
ただ一度あげた俸禄はあとで下げることが出来ません。なので、何度も実行していると維持費がどんどん大きくなるので注意。
また、敵から引き抜きコマンド(後述)でつれてきた場合は兵数や能力が高いと初期俸禄も高くなります。
解雇コマンドは、武将を解雇します。
数が多くなってくると維持費も高くつくので、使わないが俸禄値が高い武将はなるべくカットしておくとよいです。
ただこれだけのために行動ポイントを消化するのは少しもったいない気も…。